2016.11.23(水)-2017.2.20(月) はじまりの美術館
「食」は私たちの生活のなかで、お腹を満たすだけでなく様々な役割を担っています。
その土地の伝統や歴史を伝えることもあれば、家族や友人、またはじめて出会う方との距離を縮めることもあります。
しかし、近年では核家族化や生活様式の変化から食卓を囲む機会が減り、
コンビニや外食などの便利な食事は、地域の食文化の衰退につながるように感じます。
また2011年3月11日以降、食をめぐる問題は私たち一人一人にとって、より身近に感じられるものになっています。
雪深い東北では、春になるまでの長い時間、収穫したものを上手に食べ繋ぐための知恵が培われてきました。
その土地の気候にあった手仕事から生まれる保存食の文化、生まれ育った家庭や環境から出会った思い入れのある料理。
本来「食べる」ということは、土地や人々の「暮らし」と密接で、そこには人と人との、人と自然との関係が表れるのではないでしょうか。
本展では、食にかかわる様々な表現をする作家を紹介することで、
「食べる」と「暮らし」の関係を改めて見つめ直す機会になることを願います。
冬の会津で、この展覧会があたたかい食卓のような時間になれば幸いです。
浅野友理子、EAT&ART TARO+森のはこ舟アートプロジェクト西会津×三島WG、大竹徹祐、とっくん、増田拓史、松崎妙子
主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
©️白圡 亮次
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