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ビオクラシー 〜”途方もない今”の少し先へ〜

2018.2.24(土)-3.25(日) はじまりの美術館

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趣旨文

東日本大震災、そして原発災害から丸7年。
「復興」という旗印のもと、被害にあった多くの場所は震災直後の様子が想像できないほど整備が進んでいます。そして、私たち自身も「『これまでの暮らし』を改めるべきではないか?」という想いとは裏腹に、危機感が少しずつ薄れていく感覚もないでしょうか?

タイトルである「ビオクラシー」は、震災後、福島に移住し活動を続けてきた、本展の企画伴走者である平井有太が2016年に刊行した著書『ビオクラシー 福島に、すでにある』からとられています。平井による造語である「ビオクラシー」は、漢字で表すと「生命主義」を意味します。平井はこのビオクラシーを命より経済を重視し、ひいては戦争にもつながる資本主義や、民が主となり多数決で決めている現状の民主主義を超えるものとして訴えます。
  
また、人々との関わりや会話、インタビューなどを「ソーシャルスケープ」と名付け、社会活動におけるひとつの実践手段として位置付けました。著書ではその手法を用い、政治家やアーティスト、酒屋の蔵元、農家などを「活性家」として取り上げました。

本展では、平井が取り上げた「活性家」をはじめ、震災以降の福島のこと、そしてこれからの暮らしについて、改めて考えるきっかけとなる作家や作品をご紹介します。
また、そのための一つの試みとして、本展開催中、はじまりの美術館の電力を再生可能エネルギーに切り替えます。本展が、積み重なっていく日々の少し先を考え、話し合う場になればと願います。

出品作家

赤間政昭、アサノコウタ、岩根愛、梅原真、古久保憲満、SIDE CORE、佐賀建、佐藤菜々、田島征三、Chim↑Pom、平井有太、藤城光、宮川佑理子

開催概要

主催:社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館

企画伴走者:平井有太

展覧会情報URL

http://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/biocracy.php

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